大人のASD。「なんだか生きづらい」の正体かもしれない話

実績集

友達のつくりかたがわからない…
なんでもない雑談が苦手…
学生時代はなんとかやり過ごせていても、大人になってから人間関係や職場でのやりとりに強い生きづらさを感じるようになった
実はこれ、発達特性(ASD=自閉スペクトラム症)のサインかもしれません

そもそもASDってなに?

いきなりASDって言われても分かりませんよね。
たとえばですが、こんな特徴があります。

✔ 人と目をあわせるのが苦手
✔ 言葉を文字通りに受け取ってしまう
✔ 曖昧な指示や複雑な作業でミスしやすい
✔ 暗黙の了解がわからない
✔ 相手の気持ちを読むのがむずかしい
✔ 友だちのつくり方がわからない
✔ 集団のなかで疲れやすく、なじめない
✔ 周りの期待や気持ちをうまく察知できない
✔ 社交の場でどう振る舞えばいいかわからない
✔ 気になることをそのままにしておけない
✔ なんでもない雑談が苦手
✔ 音や光などに過敏に反応する

これらの項目、あなたはいくつ当てはまりますか?

大人になってから気づくASDの傾向

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明確な診断がついていないグレーゾーンではありますが、わたしには発達特性のひとつ=ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があります。

ASDは「子どもの頃に診断されるもの」と思われがちですが、実は大人になってから気づく人も少なくないんです。

わたし自身もYouTubeや本を通じて初めて、「そうじゃない人と見ている景色が全然違うんだ…」と、大人になってから気づきました。

生まれてからずっとその世界しか見ていないので、普通に生活していて気づくのは、とても難しいですよね。

日常でのつまずきと誤解

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わたしは当たり前のことで日常的につまづくので、これまでは「自分の性格のせい」「努力が足りないから」と考えてきました。

周囲から行動を理解してもらえず悩むことも多く、ときには距離を置かれてしまうこともあります。

ASDの人は、自分の気持ちや考えを言語化するのがとても苦手です。
そのためリアルな対人関係では、物事がうまく伝わらず、知らないうちに誤解されていることも多いんです。

今でもなぜそうなってしまうのか、わからないくらい対人関係には悩みます。

自分よりも周囲を苦しめてしまう

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やがて「自分が苦しい」というよりも、自分の特性によって周囲を苦しめてしまっていることに気づき始めます。
なんとなく、感覚がいろんな部分でズレているんです。

こうした対人関係の困難さから、鬱っぽい症状につながってしまうことも…

うまく整理できず、黙り込んだり、突然涙が出てきたりもします。

ちなみにASDは、親の育て方や愛情不足が原因ではありません。
遺伝的な要因が大きく関わっているといわれています。

急な予定変更が苦手

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集団のなかにいるだけでも強いストレス。
さらに急な予定の変更や仕事の進め方に変化があると、パニック症状になってしまいます。

基本的に組織のなかでは、力を発揮できないし、活躍もできません
個人での活動しか、向かないことに気づきはじめます。

そして、興味を持ったことはとことん追求するのに、関心のないことはまったく手につかないという特性もあります。

ものごとを「良い or 悪い」「0 or 100」と、考えが二極化しているのです。

知りたい欲求でアクセル全開になってしまい、やりすぎだったなと反省…
過剰なことをしてしまい、失敗をくり返します。

ぐるぐる思考になりやすい

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ネガティブな出来事を何度も思い出してしまい、同じことで延々と悩んでしまいます…
悩みは誰にでもありますが、ASDの人はその「程度」や「頻度」が、そうじゃない人に比べてとても多いそうです。

これは「記憶の保存方法」が、上書き保存ではなく、別のファイルにどんどん保存されていくような仕組みになっているからだとか。

そのため過去のネガティブな体験を思い出すたび、未来への不安感も同時に強く感じてしまい、常に不安と隣り合わせになってしまいます。

ときには、睡眠障害にまでつながることも…

眠れないプレッシャーとは、かなりの頻度で戦うことになるので、わたし自身は「頼れるものはお医者さんに頼ろう」というスタンスでいます。

刺激を過剰に感じてしまう

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周囲の話し声が全部同じ音量で耳に入ってきて、集中できない
少しの光がまぶしく感じられて、不快になってしまう…

こういった感覚的なものは、周りには理解されにくいです。
自分にしか見えていない世界は、共有できないから。

最近は、マンションの隣の部屋から聞こえる生活音が気になりすぎて、早朝に目が覚めてしまいます。
わたしにとっては、騒音のように感じられる音も、一般的な人には「気にならないレベル」らしいです。

さいごに:自分に期待をしすぎない

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ASDの特性を抱えていると、どうしても「もっと普通にならなきゃ」「周りに迷惑をかけないようにしなきゃ」と思いがちです。

でも大切なのは、無理にがんばるのではなく、自分を理解して認めること
安心できる環境を少しずつ見つけていくことが、何よりも大事だと思っています。

ここからは、わたしが日常で失敗し続けて編み出した「やらないことリスト」を公開します。
高い目標を立てるよりも、苦手で合わない場面を避けるだけで、驚くほど幸せに生きやすくなるんです。

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