HSS型HSP(刺激追求型HSP)は、新しいお店ができるとすぐに出かけてみたり、計画も立てずにふらっと旅に出たりと、好奇心旺盛で行動力のあるタイプです。(全人口の約6%といわれています)
そんなわたしが日々のなかで「あるある〜」と感じていることを、今回は記事にまとめてみました。
HSS型HSPの特徴とは?

「HSS」とは、好奇心が強くて新しい刺激を求めるタイプのこと。
旅行・新しい体験・人との出会いなど、ワクワクすることに惹かれやすく、じっとしているより動いていたい性質です。
一方で「HSP」とは、とても繊細で感受性が豊かなタイプのこと。
人が気づかないような小さな変化に敏感で、音・光・匂い・人の感情など、いろんな刺激を強く受け取ってしまいます。
この2つを同時に持つのが「HSS型HSP」。
刺激を求める気持ち(動)と、刺激に疲れやすい繊細さ(静)が混ざり合っているため、矛盾を抱えながら過ごすことが多いんです。
よく「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態」と例えられるように、エネルギーの消耗は人一倍。
「新しいことに挑戦したい!」と思う一方で「でも疲れるし、どう思われるか不安…」と気にしてしまう。
これが、HSS型HSPならではの特徴といえます。
人間関係編

初対面では場を盛り上げられるけれど、そのあとどっと疲れてしまう。
これが、HSS型HSPの典型的なパターンです。
相手の顔色を読みすぎて、自分の気持ちを後回しにしがちで、集団よりも2〜3人の小さな輪のほうが心地よく感じます。
人との交流の場には行きたい気持ちがあるのに、エネルギーの消耗が激しく、急に身体や頭が動かなくなることもしばしば。
さらに、相手の仕草や表情のちょっとした変化に敏感に気づいてしまい、ひとりで勝手に傷ついて落ち込むこともあります。
だからこそ、意識的に「ひとり時間」を確保したり、睡眠を大切にして心身を休ませるようにしています。
また「人に迷惑をかけてはいけない」と頑張りすぎてしまう傾向があるので、最近は思い切って人に頼ってみる練習も⋯。
少しずつですが、それも人間関係を続ける大事なコツなんだと感じはじめています。
恋愛編

アプローチはできるのに、距離が縮まると急に逃げたくなる。
これも、HSS型HSPならではの恋愛あるあるです。
相手の気持ちを察しすぎて本音を伝えられなかったり、先回りして深読みしすぎて疲れてしまうこともよくあります。
駆け引きが苦手で慎重になりすぎるせいで、なかなか距離が縮まらない…なんてことも。
一方で、恋愛には刺激を求めるのに安定も欲しくなる。
この矛盾した気持ちが、自分をさらに悩ませたりもします。
好きな人に依存しすぎたり、不安で誤解してしまう傾向があるので、ポジティブで情緒が安定している安心できる相手を選ぶのがポイント⋯。
さらに恋愛だけにのめり込まないよう、趣味や好きなことに集中する時間を持ったり、疲れる前に「自分の時間」を確保することも大切です。
SNS編

「発信したい」気持ちは強いのに、いざ投稿すると反応が気になりすぎる。
フォロワー数の増減に一喜一憂して、気づけば心が疲れてしまうこともあります。
他人のキラキラした生活投稿を見て「すごいな」と思う反面、どっと疲れたり、自分と比べて落ち込むのもHSS型HSPあるある。
文字から人のエネルギーを受け取ってしまい、ネガティブな発言や悪意のあるコメントに引きずられてしまうことも少なくありません。
その一方で、共通の趣味を持つ仲間と出会えたり、励まし合える繋がりに救われることも多いのがSNSの良いところ。
だからこそ、利用時間を決める・キラキラ投稿をあえて見ない・悪意あるコメントはスルーする、といった工夫が必要です。
ミュートやブロックに抵抗を感じるかもしれませんが、自分の心を守るためには、思い切って情報を遮断することも大切⋯。
24時間、膨大な情報が流れ続けるSNSは、感受性の豊かなHSPにとって負担になることも。
自分の心を第一に考えて、ちょうどいい距離感で付き合っていきたいですね。
学校編

授業は退屈なのに、文化祭やイベントでは全力を出す。
周囲からは「明るい子」と思われているけれど、実は心の中では消耗している…。
これも、HSS型HSPあるあるのひとつです。
学校はたくさんの人が集まり、さまざまな「気持ち」が行き交う場所。
敏感に人の感情を受け取りやすいHSPにとっては、刺激が多すぎてとても疲れる環境なんです。
グループワークでは、気を遣いすぎて消耗したり、授業中に指名されて注目を浴びるのがつらかったり。
誰かが先生に怒られているのを見て、自分まで怒られているような気持ちになってしまうこともあります。
そんなときは、無理にみんなに合わせようとせず、自分の心が楽になることを優先しましょう。
好きなことや熱中できることに取り組む時間を持つだけで、心のバランスが整いやすくなります。
そして、ひとりでもいいから「心から信頼できる友達」がいると安心感がぐっと増します。
今の自分をそのまま受け入れてくれる存在と出会えれば、学校生活も少しずつ楽しく感じられるはずです。
さいごに:理解することが大事

この記事では、さまざまな場面における「HSS型HSPあるある」をご紹介しました。
・大きな音や騒音が苦手
・まぶしい光がしんどい
・お腹がすくと集中できない
・ロングスリーパーでたくさん寝ないと回復できない
ほかにも、書ききれないほどの「あるある」が存在します。
大切なのは、まず自分の気質をしっかり理解すること。
「どんなときにしんどくなるのか」「何がきっかけで落ち込むのか」それを知るだけで、気持ちはぐっとラクになるはずです。
自分の特性を理解しておけば、適切な対策を立てやすくなり、無理をせずに心地よい毎日を送れるようになるでしょう。
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