YOASOBIの楽曲には、原作小説があることを知っていますか?
小説をもとに音楽を作るというユニークなコンセプトで生まれたYOASOBIの作品は、歌詞だけでなく、背景となるストーリーまで知ることで何倍も深く楽しめます。
この記事では、無料で読める原作小説の中から特に人気の4作品をランキング形式で紹介します。
音楽×小説の世界を、ぜひ一緒に旅してみてください。
YOASOBIとは?「小説を音楽にするユニット」

YOASOBIは、ボーカルのikura(幾田りら)さんと、コンポーザーのAyaseさんによる音楽ユニットです。
そのコンセプトは、「小説を音楽にする」こと。
インターネット上の小説投稿サイト 「monogatary.com」 などに投稿された作品を原作に、一つひとつの楽曲が生まれています。
それぞれの曲には物語の“もと”となる原作が存在しており、歌詞に込められた意味や登場人物の気持ちを、小説を読むことでより深く理解できるのがYOASOBIの魅力です。
第1位:夜に駆ける ― 原作『タナトスの誘惑』
原作:星野舞夜
『タナトスの誘惑』を読む(monogatary.com)
読書時間目安:約2分
YOASOBIの名を一気に広めた代表曲、「夜に駆ける」。
その原作となる『タナトスの誘惑』は、死に惹かれる少女と、それを止めようとする青年の儚い心のやり取りを描いた短編小説です。
僕にとっての「死神さん」は、彼女だった。
タナトスの誘惑
楽曲では疾走感のあるメロディとともに“死の誘惑”を描いていますが、原作を読むとその裏に隠された「生きたい」という切実な願いが浮かび上がります。
たった数分で読める物語なのに、読み終える頃には曲の世界がまるで違って見える。
そんな不思議な読後感を残す一作です。
第2位:ハルカ ― 原作『月王子』
原作:鈴木おさむ
『月王子』を読む(monogatary.com)
読書時間目安:約10分
大切な人を失った悲しみと、それでも前を向こうとする優しさ。
『月王子』は、喪失と再生をテーマに描かれた静かなファンタジーです。
月の王子と少女の交流を通して、死別の痛みを抱えながらも“想いは続いていく”というメッセージがそっと語られます。
あの日、雑貨屋で僕を拾ってくれてありがとう。
ほこりをかぶった僕を見つけてくれてありがとう。
月王子
楽曲「ハルカ」は、原作の温かな世界観をそのまま音にしたような一曲。
聴くたびに、悲しみの奥にある小さな希望が胸に灯ります。
夜の静けさに包まれながら聴きたくなる、癒しの楽曲です。
第3位:あの夢をなぞって ― 原作『夢の雫と星の花』
原作:いしき蒼太
『夢の雫と星の花を読む(monogatary.com)
読書時間目安:約20分
夢の中で出会った男女が、現実でも再び出会おうとする。
『夢の雫と星の花』は、そんな夢と現実が交錯する青春ファンタジーです。
原作では、すれ違う想いと運命のきらめきが繊細に描かれ、ページをめくるたびに心が淡く震えます。
私は彼に好きだと告げていた。
彼に告白されるという予知なんて無視して、ただ好きだと彼に伝えていた。
夢の雫と星の花
そして、楽曲「あの夢をなぞって」では、その物語が透明感のあるメロディとともに色鮮やかに蘇ります。
原作を読んでから曲を聴くと、「この歌詞はあの場面のことだったのか」と思わずハッとする瞬間が。
まるで夢の続きを音で辿るような、不思議な感動に包まれる作品です。
第4位:アンコール ― 原作『世界の終わりと、さよならのうた』
原作:水上下波
『世界の終わりと、さよならのうた』を読む(monogatary.com)
読書時間目安:約15分
「世界が終わる前に、もう一度あなたと話したい。」
そんな切ない願いを描いた物語です。
楽曲「アンコール」は、再生と希望をテーマにした一曲。
原作とあわせて触れることで、そのメッセージがより深く心に響きます。
結局、私はピアノから離れられていない。
それはやっぱり、音楽が好きだからなのだろう。
世界の終わりと、さよならのうた
絶望の中にも確かに存在する優しさが感じられ、「僕らは何度でも出会える」という隠れたメッセージが、そっと胸に残ります。
読み終えたあとには、ほんのりとあたたかい気持ちが広がる。
そんな余韻を残す作品です。
まとめ:原作を読むと、もっと好きになる

どの原作も短編で、2〜20分ほどあれば読めるのが魅力です。
通勤中や寝る前など、ちょっとした時間にスマホで読むだけで、まるで短い映画を観たような余韻が味わえます。
小説を読んでから曲を聴くと、歌詞の意味や情景がぐっと深まります。
お気に入りの1曲から、ぜひ原作の物語に触れてみてくださいね。
 
  
  
  
  

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